夜行バスのVIPライナーを徹底レビュー、私がやっている長距離バス活用術
みなさん、こんにちは、夜行バス大好きもくりんぐです。
さて、突然ですが皆さんは、
「夜行バス」に乗ったことはありますか?
夜行バスは、夜遅くにバスで出発して朝には遠方の地に到着できます。
寝ている間に目的地について朝から活動できるので、時間を有効に使いたい旅行などに便利な交通手段です。
しかし、夜行バスを利用したことのある人の中にこういう経験をした方はいないでしょうか?
- 隣の人の存在が気になって眠れなかった・・・
- 家からは離れてるから寝れるとは言ってもいつもとは違うよね・・・
- SAで寝ぼけて乗るバスを間違えかけた・・・
などなど。
実際のところ自分も何回も夜行バスは利用していますが、
バスによっては一睡もできずに現地に到着・・・。
なんてことがあったりもします。
今回は、大阪から東京まで移動する用事があったので、私のおすすめの「VIPライナー」を詳しくレビューしていきたいと思います。
これから夜行バスに乗ろうと検討中の皆さんの一助となれば幸いです。
- 車種:VIPライナー7便 3列独立シート・トイレ付き
- 発着時刻:大阪VIPラウンジ20:50発→バスタ新宿5:55着
- 料金:間際割・座席指定なし8,300円
VIPライナー乗車を詳しくレビュー
さて出発日となりました。
午後7時20分:大阪駅到着
まずは大阪駅からVIPライナーの利用者が使用できる(お金を払えばVIPライナー利用者以外も使用できます)「VIPラウンジ」なる場所まで向かいます。
大阪駅から多少離れてはいますが、実際に歩いてみた主観ですが20分ほどあれば余裕をもってたどり着けます。
午後7時50分:ラウンジ到着
大阪のラウンジに到着しました。
途中で買い物していたらこの時間に・・・。
こちらの建物が大阪のVIPラウンジになります。
少しわかりにくいかもしれませんが居酒屋さんの看板の奥にラウンジの入り口があります。
ちなみに繁華街から離れていて周りにお店は少ないですが、道を挟んで反対側にコンビニが1軒あります。
急に足りないものに気が付いたらこちらを利用するのがいいかもしれません。
では早速中に入りましょう。
ラウンジの中は思ったよりも広く写真に写っている椅子以外にもソファ席や壁際には充電用コンセントのある席もありました。
ラウンジには、他にも・・・
などがありました。
有料にはなりますが階下にはシャワールームもあります。
汗を流してからバスに乗って、夜ゆっくりと寝られるのはありがたいですね。
また入り口付近には、化粧品のレンタルコーナーまでありました。
色んな化粧品がズラッと並んでいます。
ラウンジはバス到着後も利用できるので、フィッティングルームと合わせて使えばかなり便利です。
ざっと、ラウンジ内を紹介しましたがこれだけでもVIPライナーの充実具合を理解してもらえたかと思います。
私も夜行バスはそれなりに乗ってきた方ですがバスに乗るまでの待っている時間というのはなるべくリラックスして過ごしたいものです。
他の夜行バスだと、屋外に立たされて1時間やそこら待つこともあります。
それに比べれば、VIPライナーはこのラウンジサービスだけでも選ぶ価値があるのではないでしょうか。
午後8時:乗車券発券
入り口付近のカウンターでアナウンスがあり、バスの乗車券を発券しました。
ちなみに今回のプランはこちらで席を指定しないおまかせプランだったので座席位置はこの発券時にわかりました。
午後8時40分:ラウンジからバスまで移動
再び入り口でアナウンスがありいよいよバスまで移動です。
出発の時です!
さて、皆さんは夜行バスに乗った時、
休憩のパーキングで乗っていたバスを見失ってしまった!
という経験はないでしょうか?
深夜頭が正常に働いていない状態でパーキングに何台も停まっているバスを見分けるのは至難の業です。
私も毎度のことこの問題にぶち当たり、はて今回はどうしたものかと思っていましたが・・・。
その心配はありませんでした。
めっちゃ目立つ!カラーリング。
どうやらVIPライナーでは現在、歌手の竹内まりやさんと漫画家ヤマザキマリさんのコラボラッピングバスが運行されているようで、今回私は運よくそのバスに乗ることができました。
ちなみに普通のバスも運行していますが、VIPライナーではSAなどでバスから降りる際車両ナンバーの書かれたカードを渡されます。
今回のバスは一目でそれとわかるデザインでしたが、そうでない場合も安心して休憩できます。
午後8時50分:出発
こちらがバス内部の様子です。
車内にトイレがある都合からか向かって左側の通路が広めで、右側の通路が若干狭くなっています。
狭い通路の方は男性の私が通るとかなり窮屈な印象だったので気にされる方は予約の際に確認した方が良いと思います。
席には枕とブランケットが置いてあり、通路側にも仕切り用のカーテンがあるので半個室のような感じでした。
私は窓際の席でしたが真ん中の席にもプライベート空間を確保するためのシェードがあるので、どの席にいてもリラックスした時を過ごすことができます。
午後10時:消灯
大阪から出発したバスが京都に停車し、そこからしばらく乗車すると消灯時間になりました。
テレビ画面と音声アナウンスの後電気が消え、手動でリクライニングシートを一斉に倒します。
皆様お互いさまでありますので、どうかご遠慮なく席をお倒し下さい。
と乗務員さんからのアナウンス。
個人的にこういう時に遠慮しがちになってしまうことが多いので、このアナウンスはとてもありがたかったです。
それでは、おやすみなさい。
午後10時25分:草津SA到着
おやすみなさいと言いましたが、1カ所目のSAまではそれほど時間はありませんでした。
改めて見ても、やはりこのバスは目立ちますね。
周囲の明るいSAであればなおさらといった印象です。
この時間のSAはまだ人で賑わっていて、食堂にも遅めの夕食をとる人たちがちらほらと見えました。
私は出発前に夕食は済ませていたのでなにやら名物らしい大福を買っていただきました。
SAでの休憩時間は、この後も含めそれぞれ15~20分程度なのでしっかり食べるには時間がないというのも理由のひとつです。
バスに戻ってそれでは今度こそ、おやすみなさい。
ちなみに消灯時間後は車内でスマホや携帯ゲーム機など明かりの出るものは使用禁止です。
利用したい方は、消灯時間までに、計画的にご利用下さい。
午前1時:浜松SA到着
おはようございます!・・・いや違ったか。
深夜1時を回りバスは浜松SAに到着です。
VIPライナーはSA到着の際、アナウンスはありません。
足元の通路灯と前方の運転席と客席を仕切るカーテンが開いたときが到着の合図になっています。
今回はレビューのために毎度毎度サービスエリア着く度に、起きていますが、
ぐっすり寝たい!
という方には良いシステムかもしれませんね。
この時間になると流石に人はまばらで、お店も閉まっているところがほとんどでした。
浜松は話題の大河ドラマの施設が周辺にあったり、SA内に地元の大手企業のアミューズメントルームがあったりと、日中に訪れると色々と楽しめるものがたくさんありそうでした。
ぜひ自分で運転したときは行ってみたいですね。
午前3時35分:海老名SA到着
うーん眠い・・・。
時間はほぼ明け方、海老名SAに到着です。
見た感じこの海老名SAはかなり大きなSAで横方向もそうですが建物の2階にもショップや飲食店が所狭しと並んでいました。
しかしやはりこの時間はほぼ閉店、おいしそうなお店もちらほらと見かけただけに名残惜しくその場を立ち去りました。
相変わらず人もまばらでしたが、意外なことに子供連れの家族を数グループ見かけました。
そういえば自分も小さいころ、遠方に旅行に行くときに車の後ろで寝ていたりしていたなぁ。
とか感慨にふけっていたらバスに乗り遅れそうになりました…。
午前5時55分:バスタ新宿到着
朝だああああああ。
というわけでゴールのバスタ新宿に到着しました。
寝ている時間もあるので、感覚としては本当にあっという間に到着という感じです。
流石新宿のバスターミナルは早朝でもたくさんの人であふれていて、楽しそうだったり忙しそうだったり、または眠そうだったりと皆それぞれの表情を顔に浮かべてそれぞれの行き先へと歩いていきます。
この日は運よく東京も天気が良かったので、道行く人の表情も晴れやかに見えます。
さて、私も次の目的地に向かいますかというところでVIPライナーのレビューを締めさせていただきたいと思います。
読んで頂きありがとうございました。
VIPライナーのレビューまとめ
夜行バスは、料金を抑えつつ、到着日の朝から活動できるのが強みです。
夜行バスは、メリット・デメリットはあるが快適に乗車するためのサービス利用や自分で工夫することで電車で移動する以上の恩恵を受けられます。
VIPライナーの総評を書いていきます。
VIPライナーは、他のバスと比べて専用ラウンジがあるのが大きなアドバンテージです。
発車前後の諸々のストレスを感じたくない人には本当におすすめです。
VIPライナーのバスは、小型の枕、ブランケットなどの備品やSA到着時に車両ナンバーを書いたカードを配ってくれたり、寝たい人にも配慮してアナウンス以外の通知方法を取るなど細やかなサービスが充実しています。
VIPライナーは非常にコスパの良い、値段以上のサービスを提供してくれる夜行バスです。
夜行バスに乗る時の注意点
バス公式HPにも乗車時の注意点などが書いてありますので、その補足として見ていただければと思います。
その1、事前に情報は隅々まで確認すること
集合場所や料金など基本的な情報以外にも、公式HPを見ればお得な情報が掲載してあることはかなり多いです。
例えばラウンジの備品を調べておけば荷物を減らすことができますし、使えるカードや貯まる各種ポイントがあれば料金的にグッとお得に旅をすることができます。
VIPライナーであれ他のバスであれ、届いたメールだけではなく公式HPなどを確認してみると、旅はもっと快適になるはずです。
その2、バス消灯の前にやることはやっておくこと
ひとたび明かりが消えてしまえばカーテンを閉めている夜行バスの中は真っ暗になります。
ともすれば手元は何も見えず、寝る準備をそれから始めるのは非常に困難です。
ましてや周りの人が睡眠に入りつつあるのに自分だけゴソゴソと音を立てるのは忍びないものです。
乗車から消灯までの時間はバスによって違いますが、明かりが消えた後に慌てないためにも手荷物の整理などはバスに乗る前にしておくべきでしょう。
あとこれに関して私が今回少し失敗してしまったのは座席の操作方法です。
リクライニングの仕方などは目に見える位置に書いてあったのに確認を怠り、結果消灯後に乗務員さんを呼ぶ羽目になってしまいました。
その3、気持ちよく朝を迎えるためにすること
正直なところ、どれだけ準備をしても夜行バスに乗るのが初めてであれば、眠れる確率は半々かそれ以下でしょう。
これはバスの設備がどうこうではなく体質の問題です。
ですがこれらの中にはほんの少しの工夫でどうにかできるものもあります。
例えば寝るときの体勢であるとか、服装であるとか、バスに乗る前にストレッチしておくとか・・・。
いろいろと個人差はありますが、もし夜行バスで眠れない・・・ということであればバス選びだけでなく、自分自身について変化できる点を探してみてはいかがでしょうか。
最後に、今回私がスマホと財布以外に車内に持ち込んでいたものを挙げさせてもらいます。参考までにどうぞ。
タオルは毎回持ち込むというくらい私にとっては必需品です。
少し厚手のものを用意しておけば体を拭くのに良し、枕の代わりにするのも良し、一時的に雨をしのぐのに良しととにかく何でも使えます。
現在の夜行バスは席ごとに充電できる場合がほとんどなのでこちらも必需品と呼んで良いでしょう。
ただコンセント形式なのかUSB形式なのかはバスによって異なるので、どちらでも対応できるように分離できるものを準備しておいた方がよさそうです。
空調の効いた車内は乾燥している場合が多いので飲み物は用意しておいた方が良いでしょう。
ただし飲みすぎはトイレが近くなるので注意です。
ジュースやコーヒーなどは口の中がべたつくので水かカフェインレスのお茶がおすすめです。
乾燥に関してはこちらもあると便利な品です。
バスによっては感染症防止のためマスクの着用を推奨しているところもあります。
夜中のSAは思いのほか冷えます。
到着地によっては出発時との寒暖差が大きい場合もあります。
事前に想定し羽織るものを一枚持ち込めば安心、ただし厚手になれば場所も取るので過剰に衣類を持ちもむのは避けるべきです。
寝る前には歯を磨いておきたいという方は多いと思います。
携帯用の歯ブラシ・歯磨き粉セットがドラックストアなどに売っているので購入しておきましょう。
ただしバスターミナルによっては歯磨きが禁止されていることもあります。
そのような場合はSAの手洗いスペースを利用するしかないでしょう。
他の夜行バスのレポートを見ると必需品であるように書いてありますが、正直私は人によると思います。
耳に何かが入っている感じが気になるという方もいるのでというのが理由です。
300~500円程度で買えるので余裕があれば買って試してみるくらいの心持ちで良いと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。